分子夾雑の生命化学

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新学術領域「分子夾雑の生命化学」第1回関東シンポジウムが開催されました。

新学術領域「分子夾雑の生命化学」第1回関東シンポジウム 報告書

 

理化学研究所 環境資源科学研究センター 

チームリーダー 萩原伸也

 

  平成30127日に理化学研究所和光キャンパス鈴木梅太郎ホールにて、新学術領域研究「分子夾雑の生命化学」関東地区シンポジウムを開催しました。世話人は、萩原(理研)、田端和仁(東京大学)、小松徹(東京大学)が務めました。シンポジウムでは、領域に参画する若手研究者7名に加え、お二人の招待講演者に最新の成果をご発表いただきました。合計44名が参加する盛況な会議となり、領域内外の生命化学研究を相互共有するとともに、研究者間の交流が深めることができました。

  シンポジウムでは、冒頭に萩原が領域の紹介を兼ねた開会の挨拶をさせていただくとともに、研究の紹介を行いました。次いで、各演者の先生による発表が行われ(領域メンバー:発表25分、質疑応答5分、招待講演者:発表35分、質疑応答10分)、有機合成化学、生物物理化学、ケミカルバイオロジー、構造生物学等を含む非常に多岐に渡る分野から、最新の成果を含む研究をご講演いただきました。

本領域からは、藤原慶先生(慶応義塾大学)、篠原恭介先生(東京農工大学)、田井中一貴先生(新潟大学)、掛川渉先生(慶応義塾大学)、小松徹先生(東京大学)、新井敏先生(早稲田大学)が発表されています。また、招待講演として岡本昌憲先生(宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター)には「植物ホルモンアブシジン酸の生理作用を制御する化合物開発と利用」、山東信介先生(東京大学大学院工学系研究科)からは「生体夾雑系における高感度分子計測」に関してご講演いただきました。

会議全体を通じて、非常に活発な質疑応答と議論がなされ、大変有意義なシンポジウムとなりました。また、懇親会の席上では、伊藤幸成先生(理化学研究所)、山東先生、岡本先生から、シンポジウムに関するコメント、および若手研究者間の活躍と交流が今後重要であるとのお言葉をいただきました。本シンポジウムと懇親会を通じて、参加者による交流と積極的意見交換が行われ、「分子夾雑の生命化学」という領域を推進する上で大変有意義な会議となりました。

シンポジウム写真