分子夾雑の生命化学

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新学術「分子夾雑化学」レクチャーツアー ( A02 計画班 : 杉本先生 )

レクチャーツアー報告書

 

甲南大学先端生命工学研究所(FIBER) 所長・教授 杉本 直己

 

総括班・計画研究A02班の杉本直己(甲南大学FIBER) は、2019年4月10~14日にかけて中国Peking University及びNankai Universityにて、分子クラウディング中での核酸(DNAとRNA)の特異な挙動及びそれらの遺伝子発現への影響に関する研究成果を講演するレクチャーツアーを行いました。

北京のPeking University、School of Pharmaceutical Sciences及びCollege of Chemistryのセミナーでは、“Adventures of Nucleic Acids in Molecular Crowding World”の演題で講演を行いました。また中国、天津のNankai Universityにて開催されたInternational Workshop “Trends in Nucleic Acid (TINA) 2019”では、“Functions of Non-canonical Nucleic Acids”の演題で招待講演を行いました。

本講演会を通して、細胞内の分子環境が核酸構造に及ぼす影響について、他分野の多くの研究者にも興味をもっていただきました。講演後は、両大学の研究者や将来の研究分野を牽引していくことが期待される学生・大学院生と議論を交わすことができました。さらに、今後もこのようなレクチャーツアーを実施し、世代や分野を超えた国際交流を通じて分子夾雑の生命化学の重要性を広めていく予定です。

中国 Peking University及びNankai Universityにおけるレクチャーツアーの様子