身体の中のタンパク質の形態を一網打尽に調べる 〜日米英の国際共同研究による新規プロテオフォーム解析法の開発〜 ( A03公募班 : 武森先生 )
愛媛大学先端研究・学術推進機構の武森信曉講師らの研究グループは、本領域の国際活動支援により、米国国立高磁場研究所(NHMFL)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、リバプール大学プロテオーム研究センターとの国際共同研究をおこない、生体内におけるタンパク質の多様な形態(プロテオフォーム)を高い精度で計測できる新しい分析手法(PEPPI-MS法)の開発に成功しました。開発手法を活用して血液中のタンパク質成分を解析することにより、疾患特異的なプロテオフォームを明らかにすることが可能となるため、将来的には開発技術に基づいて高い精度で疾患を早期に診断する検査法の開発や、個々人の血中プロテオフォーム情報を用いた個別化医療への応用などが期待できます。研究成果は米国化学会(ACS)の学術雑誌「Journal of Proteome Research」9月号に掲載され、『ACS Editors’ Choice』に選出されました。