大阪大学蛋白質研究所セミナー「液-液相分離の新たな展開へ向けて」報告
大阪大学蛋白質研究所セミナー「液-液相分離の新たな展開へ向けて」報告
大阪大学蛋白質研究所 後藤祐児、宗正智
2019年9月12-13日に大阪大学蛋白質研究所セミナー「液–液相分離の新たな展開へ向けて」を大阪大学蛋白質研究所で開催しました。本セミナーは本領域に加え、研究拠点形成事業「蛋白質凝集の先端研究ネットワーク形成」、第3回LLPS研究会の共催セミナーでもあり、A01班の築地真也先生(名工大)、A02班の三好大輔先生(甲南大)、建石寿枝先生(甲南大)を含む24名の先生方より液–液相分離に関わる最近の研究成果について講演をしていただきました。
液–液相分離の分野は数年前から細胞生物学の分野で注目され始め、最近でも多くの論文がハイジャーナルに発表されています。蛋白質科学や分子生物学の領域の研究者にとっても非常に関連深い内容であり、昨年よりLLPS研究会を蛋白質科学の研究者を中心に立ち上げ勉強会をおこなってきました。今回は本領域の先生方にも多数ご参加いただき、全国各地から120名を超える参加者が集まり、2日間にわたって熱い議論が交わされました。また、セミナー全体あるいは本領域の先生方の講演に多くの好評をいただき、本領域の活動を認知していただき重要性を広めていくうえでもよい機会であったと思います。
講演者
白木 賢太郎 (筑波大数理物質) 西奈美 卓 (筑波大数理物質) 浦 朋人 (筑波大数理物質) 森 英一朗 (奈良県医大) 吉澤 拓也 (立命館大生命科学) 野島 達也 (中国・東南大) 泊 幸秀 (東大新領域) 守屋 央朗 (岡山大異分野融合) 丁 大橋 (情報通信機構未来ICT) 野田 展生 (微生物化学研) 荒木 保弘 (阪大歯) 松浦 彰 (千葉大理) |
瀧ノ上 正浩 (東工大情報理工) 三好 大輔 (甲南大FIRST) 建石 寿枝 (甲南大FIBER) 笠原 浩太 (立命館大生命科学) 中川 洋 (原子力研究開発機構) 太田 元規 (名大情報科学) 福地 佐斗志 (前橋工科大工) 小澤 大作 (阪大医) 前田 達哉 (浜松医大医) 築地 真也 (名古屋工大材料科学) 関山 直孝 (京大理) 鎌形 清人 (東北大多元研) |
セミナー参加者集合写真(左)と講演の様子(右)