分子夾雑の生命化学

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分子夾雑の生命化学 第6回領域会議を開催しました。

分子夾雑の生命化学第6回領域会議 報告書

京都大学 工学研究科  CIBIC特定助教 坂本清志 

 2022年1月27- 28日に、新学術領域研究「分子夾雑の生命化学」第6回領域会議がオンライン形式で開催されました。領域全体として最終会議となることもあり、東京ビッグサイトにおいて、対面形式での開催をぎりぎりまで模索しましたが、急速なCOVID-19再拡大の影響と感染拡大防止の観点から、オンライン(Zoom)配信を利用した形での開催となりました。

突然の形式変更となったものの、領域の趣旨と領域内の最新の研究内容を共有することによって、研究者間の連携を深め、領域終了後においても共同研究等を推進することで新たな研究分野の発展を促すことも視野に入れて、29名の先生方にご発表いただきました。

  領域会議では、2日間にわたって各A01、A02、A03班に所属する公募班の先生方による最新の成果報告が行われ(発表15分、質疑応答5分)、合成化学、物理•計算化学、分析•応用化学等を含む非常に多岐に渡る研究分野から、非理想状態である分子夾雑な生命環境の生体分子システムの理解を目指した魅力的な数多くの研究成果が報告されました。領域会議としては、初めてのオンラインのみでの開催でしたが、そのメリットを活かして、非常に熱く活発な質疑応答や意見交換が続きました。

会議の最後に、オンラインにもかかわらずご参加いただいた領域評価委員である吉川研一先生から講評をいただき、これまでの領域活動を通じて得られた優れた成果を統合してさらに推進させ、世界に向けた研究を発信し続けて欲しいとの激励の言葉をいただきました。全体を通じて、参画研究者による活発な意見交換が行われ、分子夾雑化学という新しい学理分野をさらに発展させる上で大変有意義な会議となりました。

今後も、本領域の情報発信の手段である領域ホームページ(http://www.bunshi-kyouzatsu.jp) については、研究期間終了後に引き続いて維持管理を行い、新たに得られた論文成果やプレスリリース情報について情報の更新を継続する予定です。

また、2022 年度中に分子夾雑の生命化学に関する公開シンポジウムの開催も企画予定です。領域終了後も、「分子夾雑の生命化学」に参画された先生方のご協力を賜るとともに、皆様のご研究のさらなる発展に期待しております。