新学術「分子夾雑化学」レクチャーツアー(A01計画班:浜地先生)
レクチャーツアー報告書
京都大学大学院工学研究科 浜地 格
総括班・計画研究A01 班の浜地格は、2018 年1月9-12日に、香港のCity University of Hong Kong(香港市大)において開催されたThe 2nd International Conference on Biomedical Applications of Nanomaterialsにおいて、細胞類似の多成分系環境を提供することのできる超分子ヒドロゲルの構造と機能化に関する基調講演を行い、その機会を活用して、分子夾雑の生命化学の概念および本学術領域が日本の科研費プログラムの中で立ち上がったことの紹介を行った。
本シンポジウムは、City University of Hong Kong(香港市大)の化学科とそれに関係する工学系のグループが2年毎に開催している国際会議であり、4日間に渡って100名以上の参加者を集めて、アジア地区(香港、中国、韓国、シンガポール、日本など)を中心に欧米(アメリカ、カナダなど)からも招待講演者を呼んで企画されている。
本シンポジウムでの講演を通して、分子夾雑の生命化学という新たな研究分野が日本において開拓されてきていること、ならびに、分子夾雑の生命化学における最先端の研究成果を、参加者に対してアピールすることができた。
また香港市大や南洋大学(シンガポール)、清華大学(中国)からの参加者と、本分野の国際交流を進めるため、今後の国際共同研究および若手研究者の派遣・受け入れについての意見交換を行い、今後の交流促進に関して賛同を得た。