新学術「分子夾雑化学」レクチャーツアー ( A03 計画班 : 馬場先生 )
レクチャーツアー報告書
名古屋大学大学院工学研究科 馬場嘉信
総括班・計画研究A03班の馬場嘉信は、2019年10月21日に、中国科学院・大連化学物理研究所において、分子夾雑の生命化学の研究成果の紹介と国際共同研究促進および若手研究者や学生の派遣・交換のための今後の国際交流を進めるために、大連化学物理研究所70周年記念講演を行った。
中国科学院・大連化学物理研究所は、生体分子の分析化学とその医療応用の中心的研究機関であり、25名以上の中国科学院アカデミー会員を有する中国科学院の核をなす研究機関である。既に、名古屋大学は、従来から中国科学院・大連化学物理研究所の大学院生や若手研究者を受け入れている。
今回は、中国科学院・大連化学物理研究所の70周年を記念した国際会議が開催され、中国科学院アカデミー会員であるProf. Yukui Zhangの招待により、名古屋大学における分子夾雑生命化学および医工学の学際融合領域研究の研究内容を紹介するとともに、今後の共同研究や若手研究者・学生の派遣・交換のための打合せを行った。講演においては、分子夾雑の生命化学の基礎から、分子夾雑の生命化学を研究するためのナノテクノロジー、量子技術および人工知能を活用したデバイス開発およびその医療・創薬応用について、詳細にわたり最新研究成果を解説した。講演後には、今後、さらに共同研究および若手教授・学生の交流などを進めるために、若手教授・大学院生等の交流計画を具体化していくこととした。