化学と工業5月号に、本領域の特集が掲載されました。
化学と工業5月号に、本領域の特集が掲載されました。
分子夾雑化学―生命の理解・制御を加速する新しいコンセプト
文部科学省科学研究費補助金新学術領域において「分子夾雑の生命化学」という新しい潮流の研究が、化学者主導で平成29年から5年間の予定で行われている。
本領域では,細胞に代表される生体環境を種々雑多な分子が高濃度に濃縮された「分子夾雑系」として捉え,この分子夾雑環境における生命分子本来の機能の解析や制御,あるいはそこから得られる知見を活用したデバイス開発や創薬展開などについて,様々な化学分野を結集して取り組んでいる。
本領域では,これまで精製系を中心として行われてきた生命化学研究を次世代型へと飛躍させることを目標としている。本特集では,生命化学研究のパラダイムシフトを目指して本領域で展開している「分子夾雑化学研究の最先端とその応用・展望」について,概略とその代表的な成果の一端を紹介する。
〔担当:小泉武昭・長門石 曉〕